2025年12月20日(土)14時より、第50回東アジア仏典講読会がハイブリッド形式にて開催された。今回は土屋太祐(新潟大学准教授)より法眼文益『宗門十規論』訳注稿の報告が行われた。当日は対面で9名、くわえてオンラインで19名が参加した。

第47回での土屋の発表に続き、今回は法眼文益『宗門十規論』第一章から第三章までの会読、訳注稿の検討が行われた。本文中における衍字の取り扱い、法眼文益の禅宗史観、また「投針」など具体的な語句の典故などについて、議論が交わされた。また、一部の語句に対して必要な注釈がなされておらず、補足すべき旨の指摘もあった。

個々の注釈の妥当性について細かな検討が加えられる、有意義な研究会であった。『宗門十規論』については、かつて本研究会において会読が行われたことがあった。しかしその際には、理解に不十分なところがあり、今回はその反省の上に注釈を補足した部分がある。特に、禅籍以外の用例まで幅広く参照する必要が確認できた点は有意義であった。
報告者:土屋太祐(新潟大学准教授)
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