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2024.04.01

文運日新 09:離任にあたって——具裕珍さん

EAA Commencement Day:
My new departure from the EAA marks the commencement of a new chapter in my life journey.

私にもついにこの日がきました。卒業式の答辞のような文を書こうとしましたが、たくさんの思い出が去来し、書き出したこの瞬間でも何を書けば良いのか整理がつかず、こうした文は本当に難しいと思っています。でも、仕事として簡単にすませることはしたくなく、そう思うのも、EAAが私にとって大事だときっと思うからでしょう。

私は2019年のEAA立ち上げからのメンバーであり、本郷オフィスでの勤務、そして駒場オフィスでの授業担当までといった、EAAのほとんどの領域を経験するかけがえのない貴重な機会をいただきました。「EAA育ち」ともいえるでしょう。育ちには環境が重要だと思いますが、その意味でEAAは、ほぼ全てが初めてだった私にとって、その成長のための肥沃な土壌でした。大学のプログラム運営から、自分の研究、そして授業担当まで、ジャグリングをするような世界を味わうことができました。しかし、このジャグリングを少しでもこなすことができていたとしたら、それはEAAのメンバーのおかげだと思います。

実は私は、EAAとは何かという問いに対して、それを構成しているメンバー一人一人である、とずっと思っていました。大変恵まれていたことに、私は上述したようなEAAの多くの領域を経験し、そこで先生方、事務の方、助教や研究員の方、そしてEAAユースのRA・学生さんたちと協働する、すばらしい機会をいただきました。お互いに信頼し尊重し合う関係をつくるのは、容易いものではないということはわかってはいたものの、関係作りに悩んだ時もたくさんありました。しかし、何よりEAAのみなさんが未熟な私を受け入れてくださり、その安定感のもとで感謝の念を抱きながら、ジャグリングをすることが少しでもできたと思っています。

Looking back, I feel like I have been transformed during the EAA era, thanks to the blessings of each and every EAA member. この過程で、私に求められているものは何か、私には何ができるのか、ということを常に模索してきました。でも、それと同時に、EAAのみなさんと協働できたおかげで、私は「私が何を望むか」についても考えることができ、それによって少し「これではないか」というものを見つけることができたように思います。

一つのチャプターを閉じ、新たなチャプターに入る今この時点で、みなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。一緒に本郷周辺でのおいしいお店を探してお食事をしたこと、みんなで盛り上がったオフィスでの悩み相談、コロナ禍によってSlackでのコミュニケーションがメインとなった時期、ZOOM会議、予約送信メールに忙殺された時のこと、セミナー室でのピザパーティーなど…。これらの、みなさん一人一人との瞬間が、このエッセイを閉じようとするこの今も、競うように脳裏をすぎていきます。EAAで育った私が、大学という場で「私が何を望むか」をさらに模索し、それを追いかけながら、これからも引き続き人々に仕えていきたいと思います。 Commencement. これまでありがとうございました!谢谢!정말 고마웠어요! これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします!