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第3回 EAA研究会「東アジアと仏教」

第3回 EAA研究会「東アジアと仏教」

日時:2022年11月26日(土)15:00-16:30

場所:Zoom

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対象:一般公開

言語:日本語

題目:「護国」の理念と近代の日中仏教:井上円了・梁啓超・蔡元培を中心に

発表者:釈道礼(倪管嬣)、国立台湾大学歴史学科博士後期課程博士候選人

司会:柳幹康、東洋文化研究所准教授

要旨:
本発表では、近代仏教における「護国」の観念がいかに変化・発展したのかを分析する。

近代、日本と中国の仏教では近代国家への対応を目指し、「護国」に関する思索と実践が為された。そのその本質と根拠は、仏教を国家の命運と結びつけるところにある。その際、仏教はもはや抽象的・高踏的な思想理論とはされず、仏教者も「国民」として護国に対する責任を負うべきとされ、国にとっての仏教の必要性が強調されるとともに、「仏教国益論」「仏教護国論」の重要性が説かれた。

 当時の状況を理解するうえで重要な人物――井上円了・梁啓超・蔡元培――に光をあて、日本・中国における仏教の近代化について考える。