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〈いま・ここ〉からのエクスタシス──九鬼周造のポンティニー講演を読む

〈いま・ここ〉からのエクスタシス──九鬼周造のポンティニー講演を読む

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いまから約一世紀前の1928年の夏、哲学者・九鬼周造(1888-1941)はパリ近郊のポンティニーで二回の講演を行なった。このフランス語による講演は、その直後に『時間論』(Propos sur le temps)としてフィリップ・ルヌアール社から刊行される。日本への帰国後、『「いき」の構造』(1930)や『偶然性の問題』(1935)によって頭角をあらわすことになるこの哲学者は、ヨーロッパの錚々たる知識人たちを前にしていったい何を語ったのか。これまでにも九鬼の時間論はしばしば論じられてきたが、本セミナーではこの講演をフランス語で読みなおすことで、九鬼の時間論が「何を論じたのか」というconstativeな問いに加え、それが「いつどのような場で、どのような聴衆にむけて発表されたのか」というperformativeな問いにも話題を広げたい。

講演者
星野 太(EAA)
ディスカッサント
張 恒韜(北京理工大学特別講師)
清水 凜(東京大学教養学部現代思想コース4年生)

日時:2025年7月31日(木)17:00-18:30
会場:東京大学駒場Ⅰキャンパス101号館11号室(EAAセミナー室)
使用言語:日本語
主催:東京大学 東アジア藝文書院(EAA) *無料・事前登録不要