日時:2026年1月29日(木)12:10-13:00
場所:駒場キャンパス101号館11号室(学内限定)
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発表者:宮田 沙織 (EALAI特任助教)
司会 :齋藤 希史(大学院人文社会系研究科教授)
小品は明治末年に流行したジャンル横断的な詩的散文の領域である。その成立には投書雑誌という読み書きの場が大きく寄与した。日本近代文学史において小品はほとんど注目されてこなかったジャンルであるが、その生成と展開を辿ることで、心境小説や近代随筆へもつながる、表現主体の詩的感興の表出を中心とする非小説の文学実践の水脈が浮かび上がる。中河与一が「小説らしくなく、しかも、高い小説」と呼んだ永井荷風「雨瀟瀟」も、この水脈から生まれたと考えられる。「雨瀟瀟」は随筆的小説とも呼ばれ、従来は荷風の作家性に還元して論じられることが多かった。しかし近年、近代口語体の完成期である同時代の言語状況のなかに開いていく読みが成果をあげている。本発表はこれらの成果をふまえつつ、小品の生成と展開のなかで「雨瀟瀟」を位置づけることで、作家やジャンルがいかにして生まれたか、その背後にある感興の生態系を明らかにする。
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