第11講 6月27日(金)
王 欽(総合文化研究科、比較文学)
「教養と政治哲学——レオ・シュトラウスを手がかりとして」
教養とは何か。人々が教養を通じてどのような生活を送りたいのか。「良い生活とは何か」が政治哲学の根本的なテーマであると二十世紀の哲学者のレオ・シュトラウスは言っている。教養と政治哲学は共通した問題意識を持っている。本講義は、シュトラウスが五〇年代末に書いたエッセイ、「一般教養教育とは何か」を読むことで、教養という言葉それ自体が古めかしい印象を人々に与えつつあるこの時代において、「良い生活」に必要な教養=知的素養を議論してみる。

第10回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——変わる教養、変える教養」
第12回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——変わる教養、変える教養」
