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学術フロンティア講義「30年後の世界へ」

第3回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——「共生」を問う」

第3講 4月22日(金)

星野太(総合文化研究科、美学・表象文化論)
「いかにして共に生きるか──「食べること」と「リズム」について」

いかにして共に生きるか。これは、フランスの批評家ロラン・バルト(1915-1980)が晩年に取り組んだテーマの一つであった。バルトはこの「共生」というテーマを完遂する前に急逝したが、本講義では、残されたバルトの講義ノートと録音データをもとに、そこからいくつかの重要な問いを引き出すことを試みたい。とりわけ、そこでバルトが用いている「イディオリトミー」という謎めいた概念に着目し、おもに「食べること」と「リズム」について考察する。