イベント
学術フロンティア講義「30年後の世界へ」

第5回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——空気はいかに価値化されるべきか」

第5講 5月19日(金)

五神真(理化学研究所 理事長・東京大学前総長)
「「空気の価値化」を通じて考える「知の価値」」

「空気の価値化」は私が総長として、空調メーカーと共に掲げた産学協創のテーマである。「産学協創」は、個別の技術課題に取り組む通常の産学共同研究とは異なり、大学と企業が組織対組織でビジョンづくりから協働し、大学の知を広く社会に伝えるためのアプローチである。形のない空気の価値化について議論することで、無形の「知」を追求する大学の価値を見つめ直す手掛かりを得ることができると考えた。この講演では、その事例を紹介しながら、皆さんとともに「知の価値」について考えたい。