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第8回「小国」論セミナー
チュニジアにおける民主主義政治の衰退、そして「新しい権威主義」の萌芽について

チュニジアにおける民主主義政治の衰退、そして「新しい権威主義」の萌芽について

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概要: 2010年代初頭に中東・北アフリカの各地で起こった民主化運動「アラブの春」は、アフリカ最北端に位置する小国チュニジアから始まった。「アラブの春」に沸いた国々が軒並み内戦などに陥る中、チュニジアはその後約10年にわたり、この地域で唯一民主主義政治を維持してきた。しかし、近年はカイス・サイード大統領の強権化により再びその民主主義政治に陰りがみられている。 アラブ・イスラーム世界と民主主義政治はもはや相容れないものだろうか。本発表では、チュニジアの民主主義政治を振り返りつつ、カイス・サイード大統領による「新しい権威主義」の現状について報告する。

日時:12月15日(月) 15:00-17:00 (予約不要)
場所:東京大学駒場キャンパス 101号館EAAセミナールーム
言語:日本語

報告者プロフィール:
牟禮拓朗 Mure Takuro (国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員) 一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。共著書に「民主主義と権威主義の相克」(福富満久編著『新・国際平和論』ミネルヴァ書房、2023年)、論文に「新興民主主義国家でイスラーム主義政党はいかなる役割を果たしたか」(『現代宗教』2025年)ほか。

主催:東アジア藝文書院
協⼒:上廣倫理財団