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文学をとおしてルワンダ・ジェノサイドを考える ヴェロニク・タジョさん来日記念講演

文学をとおしてルワンダ・ジェノサイドを考える
ヴェロニク・タジョさん来日記念講演

――『神(イマーナ)の影 ルワンダへの旅―記憶・証言・物語』解題――

【日時】2023年3月2日(木)14:00-17:00(入場は13:30から)
【会場】
対面:東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館ホール
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/visitors/maps-directions/campusmap.html

オンライン:Zoom(事前参加登録後にZoomIDをお渡しします。)

アフリカ文学を代表する作家ヴェロニク・タジョさんの代表作『神(イマーナ)の影』の全訳が2019年にエディション・エフ社から出版されました(村田はるせ訳)。これは1994年にルワンダで起きたジェノサイドを取り上げ、フランス語で書かれた文学作品です。今回タジョさんの初の日本講演を開催し、この作品について、その背景にあるお考えについてうかがいます。人間による人間性の広範な破壊という出来事をわたしたちはいかにして自分自身に引き寄せて見つめられるか。そのとき文学には何ができるか。こうした核心的問いに作家とともに向き合います。

 コメンテーターには、広くフランス語圏文学に造詣の深い星埜守之さん、語圏を超えた文学研究のなかでジェノサイドの記憶を多角的に探求してこられた西成彦さんをお迎えします。

【プログラム(予定)】
司会進行 関谷 雄一 (アフリカ農村開発 東京大学 大学院総合文化研究科 教授)
開催挨拶 森山 工(文化人類学・仏語圏アフリカ 東京大学 大学院総合文化研究科長)
来賓・祝電 紹介
シンポジウム主旨説明 村田 はるせ 氏(翻訳家)
タジョ氏 講演 (逐次通訳)
休憩(10分)
コメンテーターⅠ 星埜 守之 氏 (フランス・クレオール文学 東京大学 大学院総合文化研究科 教授
コメンテーターⅡ 西 成彦 氏 (比較文学 立命館大学名誉教授)
フロアとの対話
終了(16:30頃を予定)

要事前申込み
以下のフォームのリンクより登録ください。
https://forms.gle/ERkt1jYyjsxDkY2M8

ヴェロニク・タジョさん略歴
1955年、コートジボワール人の父とフランス人の母のもとパリで誕生。アビジャンで育つ。フランスと米国でアメリカ黒人文学を研究。1983年に最初の詩集『ラテライト』(1984年)で優れたフランス語圏文学に贈られるACCT賞受賞。1998年と1999年、ルワンダのジェノサイドを書く文学プロジェクト「ルワンダ 記憶の義務によって書く」に参加、『神(イマーナ)の影』(2000年)を発表。コートジボワールの伝説を再解釈した『女王ポクー』(2004年)で2005年にブラック・アフリカ文学大賞受賞。2021年、西アフリカでのエボラ出血熱感染拡大を描いた『人間たちとともに』(2017年)の英訳がロサンゼルス・タイムズ・ブックアワードを受賞。多数の児童文学作品も手がけ、絵本『マミワタとかいぶつ』(1993年)は1993年にユニセフ賞受賞、2002年にはジンバブエ国際ブック・フェアで発表された「20世紀アフリカの本ベスト100冊」にリストアップされた。2021年、これまでの執筆活動に対してフランス文化省の芸術文化勲章コマンドゥールが授与された。邦訳は他に絵本『アヤンダ』(村田はるせ訳、風濤社、2018年)がある。

主催:環インド洋地域研究プロジェクト・東京大学拠点(TINDOWS)
共催:東京大学グローバル地域研究機構 持続的開発研究センター