【終了】リサーチ・ワークショップ「哲学者とはどのような人々か?―概念的・歴史的・社会的考察」

ワークショップを下記のとおり開催することになりました。
専門に限らず、哲学に関心のある学生・研究者の方々はふるってご参加ください。
学部学生の方々の参加を歓迎します。

東アジア藝文書院
リサーチ・ワークショップ

哲学者とはどのような人々か?
概念的・歴史的・社会的考察

【日時・場所】
6月25日(火)15:00~17:00
東京大学駒場キャンパス101号館2階研修室
※事前参加登録不要

【企画者】
若澤佑典(ヨーク大学 英文学・18世紀研究)

【概要】
これまで多くの人々が「哲学とは何か?」と思案してきました。この問いはさまざまな形でパラフレーズされ、主題そのものが変奏されています。例えば「哲学の起源」について問う人々がいます。哲学はいつ始まったのか、我々はどんな時に「哲学すること」を始めるのか。世界に対する新鮮な「驚き」が哲学の始まりだという人もいれば、世界に対する「失望」を哲学の起源に置く人もいます。哲学の「起源」ではなく、哲学の「制度」について問う人たちもいます。哲学は科目として教えられるものなのか、哲学はどのような「場」において育まれるのか。このように「哲学とは何か?」という問いかけは、百花繚乱な答えのみならず、多様な問いを生み出していきます。問いが読み替えられ、新たな問いが生起するダイナミズムそのものが注目に値します。
今回のワークショップでは「哲学」に対する問いを、「哲学者」に関する問いへと読み替えてみます。「哲学する」人々、すなわち「哲学者」とはどんな人たちなのでしょうか。哲学者とは料理人や医師のように、職業の一つなのでしょうか。西洋哲学史をひも解くとプラトンやホッブズ、ヒューム、カント、サルトル、デリダといったように、様々な哲学者と遭遇します。自ら哲学者を名のったものもいれば、後代の人たちから哲学者と呼ばれたものもいます。大学教授だったものもいれば、文筆で生計を立てたものもいます。本ワークショップでは、ジャスティン・スミスの近著『哲学者』の講読を足掛かりとし、哲学者という存在について概念的かつ歴史的に検討したいと思います。学部生・大学院生・ポスドク研究員・教員など、幅広い層からの参加を期待します。また、課題文献ではヨーロッパ思想史の検討が中心となるため、ヨーロッパ以外の地域を研究される方たちからの批判的応答を求めています。参加者が特定の哲学者・文献について興味があれば、それにかかわるテクストの持ち込みも歓迎します。

【ワークショップの構成】
(1)企画者による趣旨説明と討議主題の概説 20分~30分
企画者の専門である18世紀啓蒙(とりわけヒューム)を中心にして問いを具体化します。リチャード・ローティによる哲学像の変奏(「基礎付け」から「会話」へ)についても触れます。

(2)講読文献の解説と討議 45分~60分
講読文献Justin E. H. Smith,The Philosopher: A History in Six Types (2016)は、こちらからダウンロード可能です(リンク先で[Resources]の下にある、Introduction (PDF)をクリックしてください)。
*講読文献の予習は必須としません。各自の興味関心やバックグラウンドにあわせて、事前準備や参加をしてください。未読の参加者のために、文献解説の時間を設けます。

(3)ケース・スタディ 30分
特定の哲学者や一次文献について語りたい参加者がいれば、それについて意見交換する時間を最後に持ちたいと思います。

ポスターのダウンロードはこちら