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EAAシンポジウム「コロナ禍における藝術の理論と実践」

EAAシンポジウム「コロナ禍における藝術の理論と実践」

長引くコロナ禍で、数多くの人がステイホームを余儀なくされている。当初、多くのコンサートや展覧会は「不要不急」と判断され、延期されたり中止されたりした。現在では、オンラインコンサート・ミュージアムなど様々な試みがなされ、ホールに行かずに音楽を聴いたり、美術館に行かずに絵画を観たりすることが、より一般的になった。また映画館に行かずに映画を鑑賞する人も、これまで以上に増えただろう。このように、家においてひとりで、あるいは家族だけで、藝術を鑑賞する経験が、昨年以来世界中で数多く蓄積されてきた。それでは、実物を見ずに藝術を鑑賞することは、芸術体験の代替手段に過ぎないのだろうか。そもそも人々はこれまでも、決して「いつでも」「自由に」藝術を体験してきたのではなかった。また、部屋にこもり、一人で鑑賞するための音楽や美術は昔から存在していた。本シンポジウムでは、過去の理論と現在の実践を参照しながら、コロナ禍という非常事態における体験が、我々の藝術観にどのような影響を与えうるのかを考察する。

 

【日時】11月4日(木)15:00―18:00

【開催方法】オンライン(Zoom
事前登録:
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZYpdu-orj8tH9UeYBeTJ63GS-7fSGlWVESX

【言語】日本語

【主催】東京大学東アジア藝文書院

【スケジュール】

15:00-15:10 開会挨拶 田中有紀(東京大学東洋文化研究所)
15:10-15:25 滕束君(EAA)「身体と音楽:ラジオ体操の伴奏音楽と放送メディアの変遷に関する考察」
15:25-15:40 石井萌加(EAA)「コロナ禍におけるベートーヴェン生誕250周年」
15:40-15:55田中有紀(東京大学東洋文化研究所)「墨子の非楽思想と非常事態」
15:55-16:10討論
16:10-16:25 植松瑞希(東京国立博物館)「明・清時代旅行文化における実体験と絵画の関係」
16:25-16:40 丁乙(EAARA)「芸術作品の実見体験が宗白華の中国芸術論にもたらした影響」
16:40-16:55 小手川将(EAARA)「映画の不自然さ:コロナ禍下にテクノロジーから映画イメージを再考する」
16:55-17:10討論
17:10-17:20 休憩
17:20-18:00 総合討論

 

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