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2022.08.03

大江健三郎シンポジウム2022準備会(4)

2022年7月20日(水)17:30から101号館11号室にて、大江健三郎の各国語への翻訳状況について情報共有をする時間をもった。菊間晴子氏(総合文化研究科表象文化論コース教務補佐員)からは主要作の英訳者の情報について説明があり、片岡真伊氏(EAA特任研究員)からは翻訳者のヴァリエーションについて出版史の側面から補足がなされた。郭馳洋氏(EAA特任研究員)は中国語訳では第三世界の文学として大いに受容されていることが指摘された。「アイデンティティ」という言葉に関しては村上克尚氏(総合文化研究科)からは江藤淳の影響が示唆された。報告者の髙山は『M/Tと森のフシギの物語』のフランス語訳やジャン=ルイ・シェフェールの大江論を紹介した。夏のあいだに各自がさらに読み込んで秋にさらに情報交換を進めてゆく予定である。

報告者:髙山花子(EAA特任助教)
写真撮影:郭馳洋(EAA特任研究員)