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学術フロンティア講義「30年後の世界へ」

第10回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——「共生」を問う」

第10講 6月17日(金)

張政遠(総合文化研究科、日本哲学・現象学)
「先住民族との共生」

先住民族と「共生」することは、何を意味するのだろうか。日本の場合においては、「アイヌは先住民族である」ということは、「日本は単一民族国家ではない」ということを意味している。先住民族としてのアイヌを知るために、国家の施設でアイヌ文化が展示されているが、より重要なのは先住民族の権利運動(狩猟、教育、土地など)を守ることである。台湾やメキシコなど事例を取り上げ、「共生」に関する諸課題について一緒に考えてみたい。